企業情報

社名「不二越」の由来


不二越本館
不二越は、1928年(昭和3年)、当時ほとんど輸入に頼っていた機械工具の国産化をめざして、富山市に創立されました。創業者・井村荒喜は、「機械工具分野の自立こそ、わが国の産業を発展させる基礎である」という強い使命感にあふれ、この抱負を、創業の精神として「不二越」に表わしました。
不二は、仏典で「善悪不二、邪正一如」あるいは「迷悟不二」というように、現象としては違うもの、反対に見えるものも、より高い次元に立ってその本質を深く見極めれば、もともと一つのものであることを意味します。
すなわち、正に対する反、そして合への昇華を期するものです。越は、北陸の古い呼称「高志」を意味します。

商標「NACHI」の由来


国産第1号の重巡洋艦「那智」
NACHIブランドは、日本/大和のルーツである熊野の那智大社に由来し、高い事業意欲を表わしたものです。
1929年(昭和4年)、昭和天皇が国産奨励の産業視察のため関西に巡幸されたおり、大阪市庁で、優秀国産品として、不二越のハクソー(金切鋸刃)をご覧になりました。
初代社長・井村荒喜は、この破格の栄誉にいたく感激し、そのときの陛下のお召艦である最新鋭の国産巡洋艦「那智」の艦形をバックにして、NACHIマークをつくり、商標としました。